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【カイロ28日時事】
”カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは28日、イラクの武装組織がポーランド人女性1人を誘拐、解放の条件としてイラクに駐留するポーランド軍の撤退などを求めたと伝え、ビデオ映像を放送した。  映像中の横断幕には「アブバクル・アルセディーク・アルサラフィヤ」の名が記されていた。武装組織は、女性は駐留米軍のために働いていたと主張しているという。ポーランドはイラク中部に約2500人の部隊を派遣している。”
  (時事通信) - 10月28日21時1分更新

【カイロ27日時事】
”カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは27日、イラクで拉致され、人質となっている国際援助団体「ケア・インターナショナル」のバグダッド支部長マーガレット・ハッサンさんが、イラクに駐留する英軍部隊の撤退をブレア首相に働き掛けるよう同国市民に訴えたとする映像を放送した。”
  (時事通信) - 10月28日7時0分更新

【ロンドン=蔭山実】
”英政府は八日、イラクで人質になっていた英国人技師、ケネス・ビグリーさん(六二)がイスラム武装勢力に殺害されたことを確認した。ブレア英首相は同日夕(日本時間九日未明)、ビグリーさんの家族に英政府として謝罪の意を表し、「激しい嫌悪を感じる」と犯行グループを強く非難した。  ロイター通信によると、武装勢力は同日、殺害シーンを撮影したビデオ映像を公表した。六人の男がビグリーさんの後ろに立ち、一人がナイフで首を切る場面が映し出されていた。  BBCテレビで異例の声明を出したブレア首相は「イラクであろうとなかろうと、復興に努力するビグリーさんのような人たちが同じ目に遭うことはもはやあってはならない」と訴えた。  一方、これまで犯行グループとの接触を否定していたストロー外相は会見で、バグダッドを訪問した今月五日、イラク暫定政府関係者などの仲介で、武装組織と交渉を行ったことを初めて明らかにした。  武装組織は、イラク国内の収容所にいるイラク人の女性科学者らの釈放を人質解放の条件にしていたが、外相は「英国がそのような人物を収容している事実がないことを説明しても、要求を取り下げなかった」と、もはや打つ手はなくなっていたとの認識を示した。  外相は会見後、ビグリーさんの地元リバプールに向かい、家族らに理解を求めた。  ビグリーさんは九月十六日、米国人の同僚とともにバグダッド中心部で拉致された。  ビグリーさんが涙を流しながら救出を懇願する映像は、英国社会に大きな衝撃を与えた。  同時に拉致された米国人二人もすでに殺害されている。”
(産経新聞) - 10月9日15時21分更新

”イラクの武装組織が、バグダッドで拉致した米国人2人と英国人1人のうち、米国人ユージン・アームストロングさんとされる人質の首を切断して殺害するビデオ映像を、イスラム系ウェブサイトで20日夜に公表した。ロイター通信によると、米政府は遺体を回収し、殺害の事実を確認した。  犯行組織は、国際テロ組織アルカイダと関係があるザルカウィ氏が率いるとされる「タウヒード・ワ・ジハード(統一と聖戦)団」を名乗っている。イラクで米民間人が拉致され、殺害の映像が流されたのは、今年5月の同組織によるニコラス・バーグさん殺害以来。  映像では、武器を持った覆面の5人が登場。殺害前に読み上げた声明で、米軍による女性や子どもを含むイラク人殺害を非難し、24時間以内に米軍が拘束したすべての女性収容者を釈放しなければ、残る人質2人も殺害するとしている。  AFP通信によると、アームストロングさんの遺体は、バグダッドのモスク(礼拝所)近くでイラク警察が20日に発見したという。  拉致された3人は、米軍基地などでの業務を請け負う民間企業の社員。16日朝、バグダッドの高級住宅街にある住宅を出たところで、6、7人の男に拉致されていた。”
(09/21 12:44) 朝日新聞

2004 年 06 月 08 日(Tue)
時事&社会問題
”「斬首された米国人ニック・バーグ氏の父による平和へのメッセージ」

正体未詳の者たちによって斬首された米国人ニック・バーグ氏の父が、ロンドンで5月に行われた反戦行動に向けて送ったメッセージが、英紙ザ・ガーディアンに掲載され、世界各国の新聞やウェブサイトを通じて、多くの人たちに読まれているので、ご紹介します。このメッセージをしたためるお父さんの気持は想像を絶しますが、親と子が互いを誇りに思うと人前で照れずに言える文化を、ここに感じないではいられません。旗や歌を強制する政府が、イラクの人質に対するバッシングの先頭に立ち、さらには北朝鮮に拉致された被害者のご家族が中傷を受ける日本に生きる私たちにとって、示唆にとむ一文だと思います。
                     (萩谷 良  /TUP)
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「ジョージ・ブッシュはニックの目を見たことがない」
”息子の命を奪った殺人者たちにもまして、私は、 大勢の人を死なせる政策の遂行者を断罪する”
マイケル・バーグ  2004年5月21日
掲載紙:ザ・ガーディアン
Michael Berg
Friday May 21, 2004
The Guardian
http://www1.jca.apc.org/aml/200406/40002.html

私の息子、ニックは、私の師であり、私の英雄でした。私の知る、いちばん心優しく、親切な人間(man)、いや、私がこれまで知ったかぎりで、いちばん心優しく、親切な人間(human being)でした。彼はアメリカ・ボーイスカウトを辞めましたが、それはピストルの撃ち方を教えられそうになったからでした。ニックはまた、私が世界にかって彼のことを語るために必要とした力、今もなお必要 とする力を、私に注ぎ込む存在でもありました。
 なぜ、息子の悲劇的な無残な死についての責めを、ブッシュ政権にのみ向けるのか、と尋ねられます。人々は「彼を殺した5人の男を責めないのか」と聞きます。これまで私は、彼らを非難することは、ブッシュ政権を避難するのに、劣らず、また優れもしないと答えてきました。でも、これはまちがいです。私の息子を知っている彼らは、彼とのつきあいの間に、彼がいかに並外れた人間であるかを知ったはずです。彼を殺した者たちが、あの恐るべきことを行ったとき、期待したほど、悪意をこめられなかったということに、私は慰めを感じます。きっと彼らは彼を賛えることになったはずです。
 ニックにナイフを揮った者は、その手に彼の呼吸を感じ、そこにいるのが現実の人間であることを知ったのです。ほかの者たちも、きっと息子の目を見たことでしょう。そして、世界の他の人々が見るものを少なくとも微かには見たので。ですから、この殺人者たちは、ほんの一瞬は、自分たちのしていることが厭になったはずだと、私は思います。  ジョージ・ブッシュは、一度も私の息子の目を見たことがありません。ジョージ・ブッシュは、私の息子を知りません。それが、彼をことさらに冷酷にしているのです。ジョージ・ブッシュは、彼自身人の親でありながら、私の苦しみや私の家族の苦しみを感じることはできず、ニックのために嘆く世界の苦しみを感じることができません。たんなる政策立案者であって、自分の行為の結果を担わなくてもよいからです。ジョージ・ブッシュは、ニックの心も、アメリカ民衆の心も、見ることはできず、まして、彼の政策が日夜死なせているイラクの人々の心など、見えはしないのです。
 ドナルド・ラムズフェルドは、イラクの捕虜に対する性的虐待の責任は取ると言いました。しかし、行為の結果が自分の身に返ってこないのに、どうして責任がとれるというのでしょうか。ニックが、その結果を引き受けたのです。
 息子の命を奪った殺人者たちにもまして私にとって耐えがたいのは、多くの人の命を絶ち、なお生き続ける人たちの生活を破壊する政策を、安閑と坐って立てている者たちです。
 ニックは軍隊には入りませんでしたが、軍人の規律と献身を持っていました。 ニック・バーグが人々を援助するためにイラクに行ったのは、個人的な利得を一切期待しない行為でした。彼は一人の人間に過ぎませんが、その死を通じて、多くの人間となりました。自分自身の心のなかで正しいと知っていることをするために、自分のすべてを与えるという、ほんとうに無私の精神は、たといそれが危険かもしれないとわかっているときでも、正しいのです。この精神が、ニックを知る人々のあいだに広まり、そして、そのグループが今も世界中に広まりつつあるのです。
 では、私たちは、9月11日というあの不名誉な日にアメリカの私たちが攻撃を受けたとき、どうすべきだったのでしょうか。それまで一度もしたことのないことを、あのときすべきだったのだと、私は言いましょう。私たちが敵というレッテルを貼った人たちに向かって物を言うのはやめて、彼らの言うことに耳を傾ける、ということです。この小さな惑星のうえでの我々の平和共存について条件をつけるのをやめ、すべての人間の、自由に自律的に生きたいという要求を尊敬し尊重し、どんな国家の主権も真に尊重するということを始めるのです。他の人々が従うべき規則を作っておきながら、我々のためには別の規則をつくるということを、やめるのです。
 ジョージ・ブッシュの役に立たない指導性は、ひとつの大量破壊兵器であり、それがいくつもの出来事の連鎖反応を可能にした結果、私の息子は不法に拘束され、エスカレートする暴力の世界に沈められてしまったのです。もし拘束されていなければ、私はニックを再び腕に抱いていたでしょう。その拘束のせいで、彼は、ファルージャ包囲攻撃に至った多数の残虐行為が発生するまで、そればかりかさらには、イラクのあちこちの牢獄での残虐行為が明るみに出るまで、イラクに引きとめられ、そのために、素晴らしい生涯に終止符を打たれたのです。

[訳注 ニック・バーグ氏は、3月24日にユダヤ系のためスパイと疑われてイラク警察に捉えられて米軍に引き渡され、外部との連絡を絶たれた。尋問にあたったFBIが身元確認をして、両親に事情が知れ、両親は釈放を求めて4月5日に米軍を相手に提訴。翌日にニック・バーグ氏は釈放されたものの、10日から行方不明となり、5月8日にバグダッドで遺体が発見され、その後「処刑」のビデオが公表された]

 私の息子の働きはいまなお続いています。以前は一人の平和の作り手がいたところに、今は何千人のも平和の作り手を見ることができ、彼らからの便りが届きます。ニックは自己の信念にもとづいて行動した人間でした。私たち、世界の民衆は、いま、自分たちの信念にもとづいて行動する必要があります。私たちは、大西洋の両側にいる悪人たちに、もう戦争はご免だということを知らせる必要があります。私たちは、罪もない人たちを殺し、爆撃し、一生の障害を負わせることは、もうご免なのです。嘘も、もうご免です。そうです、私たちは、自爆攻撃も、イスラエル人とパレスチナ人が殺し合いをやめる道を見いださないことももうご免なのです。双方が平和という成果を排除するような諸条件を予め設定して始めるような交渉と和平会議もご免です。私たちは、いまただちに世界に平和を、と、望んでいます。
 おおぜいの方が、ニックと私たち家族のために祈ろうとご提案くださいました。ありがたいことだと思います。ただ私は、その祈りのなかに、平和への祈りを含めていただきたいと、その方たちにお願いしています。また、祈る以上のことをしてくださるよう、お願いしています。いまただちに平和をと要求してくださることを、お願いします。
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(マイケル・バーグ氏は、アルカイダとされる集団により、斬首され、その様子をビデオに撮影された米国の民間請負企業社員、ニック・バーグ氏の父。  この記事は、5月22日にロンドンで行われた「戦争停止連合」のデモ「拷問をやめろ 軍隊はいますぐ帰国を」のための支援のメッセージの抜粋として、デモ前日の英紙ザ・ガーディアンに掲載されたものの全訳です)”
                (翻訳 萩谷 良/TUP)
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(http://ch.kitaguni.tv/u/5238/%BB%FE%BB%F6%A1%F5%BC%D2%B2%F1%CC%E4%C2%EA/0000089829.html、からの抜粋)



(2004.10.29)
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