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それでは、国家というようなものはどうなっているのでしょう?
そうですね、バーチャルの世界ですと、今あるような国家というようなかたちはありません。あえて言えば僕たちの住んでいる星々が、独立した国家のような存在です。バーチャルですから、いくらでも、物から人から、植物から動物から、海から山から、町や都市や国会や裁判所や、もちろん軍隊もつくれますが、つくってもいいし、つくらなくてもいいし、さまざまなありようで、より自由な形で存在します。もちろん工場では製品が、畑では食物が、薬屋にいけば薬がありますし、そうつくれば、王様のような暮らしもできます。もちろんバーチャルの世界ですが、食べ物は食べることができ、ちゃんと栄養になり、着物を着れば暖かいし、ベットに入れば眠れます。
すると、ほんとうに、窓か、ドアか・・・、生きているのか、死んでいるのか・・・、ちょっと想像がつきません。そうやってなんでもつくれるとしたら、現実世界で、他人のものを奪ったり、殺したりは、まったく無意味では・・・、ちょっと想像がつきません。どうしてそんな世界で戦争なんか・・・?
ええ、最後の戦争はずっと昔の話です。システムがまだまだ不完全で、バーチャルも不完全、欲望がまだまだ裸の状態、つまり、その満足感をほとんど現実世界から得るしかない状態でしたから。
そんな風にバーチャルの世界で満足が得られるなら、現実の世界は逃避されやすいのでは?
僕たちの星のバーチャルの世界は、ほとんど現実の世界とかわりませんので、逃避ということはありません。
バーチャルの世界で何かを壊せば、現実の世界でも壊れるんですか?
そこがプログラム次第になりますので、その管理技術が重要になります。
そうですよね、たとえば、ゲームとして、それぞれの星のバーチャルが軍隊をつくって、たがいに破壊しあったとして、その破壊が現実の破壊とつながるのであれば、これはもうほんとうの戦争ですよね。
ええ、ですから、そのプログラム管理が最重要の最優先事項になっています。
バーチャルの世界がそこまで現実世界と同じなら、この現実世界は、ほんとに現実世界なのか・・・?
もしかして、見えない真実とは、そこに・・・?
ええ、もうお気づきと思いますが、バーチャル世界は、すでに存在する現実世界の模倣です。では、その現実世界はどうなんでしょう。
ええ、模倣であるかもしれないし、そうでないかもしれない・・・?
あるいは、すべてが存在していて、すべてが存在しているからこそ見る(認識する、解釈する)ことができる、と。
すると、世界は、すべて、すでに存在しているもののあらわれ、と・・・?
あるいは、今、存在するものと、これから、存在するすべての物事(ものごと)は、すでに存在しているものであり、私たちの認識は、ただ、すでに存在している物事(ものごと)が、縁(第二原因)によって、そこに開かれて認識されているにすぎない、と。
すると、テレビやパソコンも、アウシュビッツも広島も、これからおこる物事(ものごと)も、すべて、すでに存在しているもの、と・・・?
ええ、原子も分子もその組み立ても、その物質も、その精神も、その発見も、その発明も、その歴史も、すべて因として、すでに存在しているもの、と。
すると、決定論ではない、ということですね・・・?
ええ、運命は、無限の選択肢を持っています。
(2008.03.16)
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