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バーチャルの世界について、もう少しうかがいたいのですが?

物質も生命もつくれるということは、素粒子や精神もですか?

ええ、素粒子も、その組み立ても、微生物も、人間の精神も、その歴史も、つくることができます。

どうして、そんな神様のようなことが可能なんでしょうか?

それは、存在するものは、すべてが、すでに存在しているもの、つまり、過去に存在したものも、未来に存在するものも、すべてが、因として、すでに存在しているもの、だからです。

すると、素粒子誕生の以前の問題から、生命誕生、生命の進化、精神の発達、その歴史、すべてがバーチャルでつくれると、・・・?

ええ、それも、一瞬でつくることができます。

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しかし、歴史は、それこそ宇宙の歴史から人類の歴史まで、大変な時間の経過があるはずですが?

ええ、その歴史を一枚の年表として、その始まりと終わりを区切れば、その全体を見るのに、細部は別として、そんなに時間はかからないでしょう。

ええ、しかし、終わりは今としても、始まりは・・・?

変化し続けている今を選択して、終わりと決められたのですから、始まりも選択して決められるのでは。

わかりました、いつでもいいんですね。
それと、もうひとつ、
現実世界とまったく同じ世界も、まったく違った想像の世界もつくれて、それが現実世界とまったく同じ実在感をともなっている、と・・・?

ええ、まったくの頭の中だけに存在する想像だけでつくられたバーチャルの世界も、現実の世界と同様の実在感をともなっています。
あとは現実の世界とのおりあいで、プログラム管理での修正が必要です。

他の星々とのやり取りはどうなんでしょう?

ええ、そのやり取りに、大きな窓が使われます。
すべての星は、それぞれ独自のバーチャル世界をもっていますが、中にはバーチャル世界の中にいくつものバーチャル世界をつくったり、その子バーチャル世界にさらに孫バーチャル世界をつくったり、と、そのような複雑なバーチャル世界を、大きな窓(バーチャル世界との情報変換移動装置)をとおしてつなぎ、さまざま形でやり取りをしています。

想像を絶しますが・・・、
その星々とは、ごく一般の人々が、それぞれに、たったひとりでつくりだしている星の世界なんですよね・・・。

ええ、そうです。ごく一般の人々が、それぞれに、ひとりでつくりだしている世界です。

すると、現実世界でのそれぞれの人の仕事というのは、ずいぶん違った形に、・・・?

ええ、現実世界での仕事は、まったく違った形になっています。

どういった形に・・・?

ボタンを押すだけです。

えっ、ボタンを押すだけ・・・?

ええ、ボタンを押すだけです。

あとのすべてがバーチャルなんですか!

まってくださいよ、そのボタンを押すのも、またあの例のバーチャルだ、なんて・・・?

さあ、どうでしょう。
そのボタンもバーチャルなら、それを押す人もバーチャル、そしてそのバーチャルをつくった人もバーチャル、・・・、と、続いているとしたら、どうなんでしょう。

永遠にバーチャルの繰り返し、ですか・・・?

ええ、そのボタンを押すこと、を、縁(第二原因)と考えてみますと、因として存在しているものが、縁にふれて、果としてあらわれる。その因にも、また、その因と縁と果とが、含まれている。その因と縁と果とは、法則の定義です。

すると、その法則自体が繰り返されると・・・?
その法則自体が繰り返される、という法則、と・・・?

ええ、その法則自体が繰り返される、という法則です。

これはもう、信じるか信じないか、の領域です。
あるいは、どう解釈するのが最善か、の領域です・・・?

ええ、精神が解釈する場合、知の領域と信の領域とがあり、その知の領域がいくら拡大しても、その信の領域が狭まるということはないんです。

すると、知の領域以上に、信の領域は重要ということですか・・・?

ええ、知の領域が信の領域に与える影響力よりも、信の領域が知の領域に与える影響力のほうが、はるかに大きいということです。

つまり、信の領域の選択は、より最善の解釈によらなければならないということですね。

ええ、信の領域の最善の解釈による選択が、より最善の選択になります。

その解釈や選択には、必ず、意志(意思)がともないますが?

ええ、バーチャルであろうと現実であろうと法則であろうと、それがどんなに繰り返されていても、そのボタンを押すという行為には、必ず意志(意思)がともないます。それがバーチャルであろうと現実であろうと、その意志(意思)は、どこまでも、”私”、という生命の精神、の意志(意思)です。

つまり、解釈し、選択する、”私”、の、意志(意思)が、間違いなく世界をつくっている、と・・・?

ええ、その意志(意思)する、”私”、が、間違いなく世界をつくっています。

(2008.03.19)
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