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ちっぽけな

ちっぽけな信条、意地のために日本の株価がバブル後最安値に下がり、このところ振るわない世界経済の足をさらに引っ張り、日本の経済が拒否され、日本の文化も否定され、それまでの善の行いも、戦後の償による信頼関係もことごとく破壊され、この破壊された精神性の上に、この破壊者（悪）はどんな創造（善）を築こうというのか。一昨日、また９歳以下の子供たちが８人も一度に事故で亡くなった。この破壊者（悪）が首相となって靖国神社公式参拝を公言してから何人の子供たちが一度に亡くなったか（こじつけと言われようとも）、近隣諸国との関係がどうなって、世界的防衛問題や環境問題がどうなって、日本の経済、世界の経済がどうなっているか、これからの日本は、世界はどうなってしまうのか、ウソ寒さを感じる。優秀な人材を集めておきながら、その足を引っ張り、というよりも、最初からそのちっぽけな信条、意地のために彼らをその善とともに利用し、結局、この破壊者（悪）には、神も仏も魂も大義も愛も誠も、ただ、自己満足だけの、ただ、靖国にとらわれ、”靖国の亡霊が私（内閣総理大臣）を呼んでいる”、といったような邪義、邪宗教にとり憑かれているだけの精神性によるものでしかなく、そんな腐った古木の小さな枯れ枝の先のようなところにしがみついて、何が見通せどう判断し何をしようというのか、何を見てどう判断してどこに日本を導こうというのか。この人が見ている山の向こうの谷間の煙は一家団欒の煙突から出ている幸せの煙ではなく、争いや貧困や戦争による憤煙だということを、その低すぎる極視野の狭い目で見てどう理解してどう行動しようというのか。その腐った枝が折れ自分だけ落ちて腰骨を折るぐらいならいいが、日本全体が落ち、世界全体がおかしくなったら、”痛かった”、だけでは済まされない。尤も、この人だけは、”ああ、痛かった”、で済んでしまい、”（しかし、お父さん、私は内閣総理大臣にまでなれましたし、内閣総理大臣として靖国神社にお参りすることもできました）”、で済んでしまうような精神性の持ち主には違いないが。

(2001.07.24)
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