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愚行は繰り返すな!


惨劇はしばしば偶然を装って仕組まれる。 スパイや仕掛け人が民衆を煽動して惨劇を作り出し戦況を優位にするというような ことは紛争の現場では常識だ。今回のエルサレムの惨劇、 その敵対する双方の惨劇の決定的瞬間を撮影した映像が戦意と世論の同情とを 煽って情勢を悪化させているが、 まずその決定的瞬間を撮影したカメラマンにその時の状況を 聞いてみたいものだ。もし仮にイスラエルの議員がパレスチナの聖域に ”土足”で入ったことから始まった一連の事件が イスラエル側の”仕掛け”、或はパレスチナ側の”仕掛け”、 或は他の、戦争によって得をするものによる”仕掛け” 、或はまったく意図したものではなかったとしても、いずれにしても、 これによるイスラエルの選択は 1000年前の過ちをふたたび同じ地で同じ様に繰り返し兼ねないことになる。 つまり、1000年前のこの地で、”民族の神”(偏狭の神)を説くユダヤ人が、 ”普遍の神”を説くキリストを 十字架にかけたことで、一方の ”普遍の神”を説いたキリスト教は普遍の宗教として この1000年間世界に繁栄してきた(光と闇の両方あるにしても)のに対して、 他方のユダヤ教はこの1000年間迫害の連続(キリスト教の繁栄の闇の 一部としても)となってしまったという事実であり、 同じく”普遍の神”を説いてきたイスラム教もまた 普遍の宗教として世界に繁栄してきた(光と闇があるにしても)という事実を よくよく考えてみて、 さらに日本の原爆の悲劇は、”カエル”の軍部や偏狭な民族主義者が 日本民族固有の”民族の神”(偏狭の神)を 持ち出し戦争に利用した結果であるという事実もよくよく考えてみて、 武力や金力でどう圧力をかけ 誇示してみても”神”に対する最善の解釈とそれによる最善の行為がなされない限り、 キリスト教でもイスラム教でもユダヤ教でも、その他の宗教でも、 さらに宗教や思想を権力のために利用する国家でも民族でも、 破壊の悲劇は何千年でも何万年でも繰り返されつづけるということに気づこう。 偏狭な民族主義や”偏狭の神”を持ち出し声高に叫ぶ”愚人”は、 目の前のしかも限られた狭い視野のものしか見ることができず、 背中に書かれた”文字”にも気づかず、 ”鏡”を使って自分の背中を見る頭もない。そんな”愚人”や”愚行”に振り回されずに、 もしユダヤ教の神が”普遍の神”であり、その解釈による最善の行為が なされるならば、その時、ユダヤ教もユダヤ民族も真に世界に開放され (真に”アウシュビッツ”から 救済され自由となり)、 その神の聖地も全人類の神の聖地となって全人類に開放され 全人類の手によって供に荘厳することができる。

(2000.10.14)


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