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不平不満分子さん、お久しぶりです。また、どうかしましたか？

いや、いや、

信じることは、すばらしい。信じきっている、その笑顔の輝きは、すばらしい。たしかに、心から信じられるものが、一つでもあれば、誰でも、あの、輝く、”歓喜の宮殿”、に入ることができる。たしかに、その一瞬の宮殿の中では、”信じるものは救われる”。

しかし、2010/12/11の聖教新聞の３面を見ると、その歓喜の笑顔の写真の中央に、”異体同心（師弟不二）”、の政治スローガンとともに、”センセイの夢は私たちが実現！”、とある。続いて、”世界の王者ブラジル”、と謳（うた）い、池田博正ＳＧＩ副会長が、”皆様こそ全世界の希望です。”、とのたまう。つまり、全世界が、そのセンセイの夢を実現する、それが、全世界の希望だ、と言っている。その考え、その歓喜の笑顔に浸（した）れるのは、”異体同心（師弟不二）”、の身内のみ。その一体感、連帯感、同士愛で、その危険性には考えも及ばないし、意見を言う者などひとりもいない。そのセンセイの夢がどうこうではない。宗教を利用した、”官僚主義”、の独裁の危険を言っている。つまり、宗教を利用すれば、ひとりの独裁者の恣意が、全世界の私たちの心に直接結びついて行動させてしまう、そのくらいの力が、宗教独裁者にはある、ということだ。たとえそれぞれの私の輝く功績を持ち出しても、桜梅桃李といっても、ひとり立て！と檄（げき）を飛ばしても、そこには必ずその師弟不二のセンセイがついてくる。みんなが、センセイ！センセイ！と言って、”センセイとひとつ”（師弟不二）、となって、”センセイの思いが私の思い”（異体同心）、となって、だれひとりとして、真に、自分自身の、”声”、で、自分自身の思いを発するものがいない。全世界の私たちが、みんな声をそろえて、”センセイ！センセイ！”、と言いながら行動する。その、”名声”、その、”官僚主義”、こそが、そのセンセイの真の夢、そのセンセイの真の思い、そのセンセイの真の目的、そのセンセイの真の哲学。

生命の普遍の私の真の目的は、真の、”自由”、と、その過程。つまり、自立。

その、”官僚主義”、からの、自立、と言ってもいい。

(2010.12.12)
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