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許してはなりません

放蕩息子をどうか甘やかさないでください。今、甘やかして許してしまいますと必ず悪さ（破壊）をしでかします。”靖国神社に参拝し死者の霊を慰めるのがそんなに悪いことなのか”、という靖国神社に対する正確さを欠いた不認識が国民の大半を占め、国民がこのような強権の甘言を鵜呑みにしてしまう原因は、ひとえに、情報の偏り、教科書問題に象徴される悪（破壊）に対する”けじめ”の情報、教育の欠如によるものに他なりません。私達は正確な情報を知らされていないのです。マスコミの大半は、ＩＴ改革の飴とリストラの鞭という強権ならではの手法で、国家神道、軍国主義、侵略戦争、大破壊の、”こ”の字も、”ぐ”の字も、”し”の字も、”だ”の字も、国民に伝えようとしないまま、教育委員会は、義務教育でこれらを子供たちに教えようとしないまま、このような靖国神社公式参拝に対する正確な情報を欠いた不認識による国民の世論を作り上げてしまっているのです。教科書問題でも、東京では教科書選定委員会で強権の息のかかったものたちが強権の一存で選択委員に選ばれ問題の教科書が強権によって採択されてしまいました。

歴史は物語っています。傲慢と強権による権力操作、情報操作、教育操作でどれだけ多くの国が衰退し破壊されてきたかを。

”けじめ”のない靖国神社公式参拝や日の丸、君が代問題に深く関わっている政治家、官僚や役人達がどれだけその神や国家の権威、権力の陰で公私の”けじめ”のない悪をし、その腐敗が暴かれているか。

どうか、放蕩息子にお金を渡さないでください。安くて良いものを作っても買わないでください。お金を得れば図に乗って必ず悪さをします。放蕩息子から買わないで、それ以上のものを作って世界に売ってください。日本は売れませんから作る意欲もそのための研究も必ず行き詰まります。どうか日本に代わってどんどん良い研究をして、どんどん良いものを作って世界に売ってください。日本とのプロジェクトも他と代えられるところは早早に代えて信頼できるパートナーを選びましょう。日本は世界に貢献したり経済を引っ張っていく資格も気概もその矛盾からありませんしその足を引っ張るだけです。その言動の報いよろしくただ自虐的に衰退するだけです。お前が悪い、あいつが悪い、あいつが靖国を強行したからだ、私達がもっと強く言っていたらこんなことにはならなかった...、と自虐的に衰退するだけです。まったくこの文章のように自虐的に衰退するだけです。良い仕事、良い研究をしたければ、日本以外ですることです。お金等の環境が揃っている人はとっとと引っ越してしまいましょう。出来ない人は、与同罪を甘んじて受けましょう。

もう、世界に貢献するなどということは、この国にとってまったくおこがましいことなのです。

終戦記念日という特別の日に、内閣総理大臣という特別の人が、靖国神社という特別な場所に行って、特別な儀式をするというのは、特別なある意味を持つということであり、普通の日に普通の人が普通の神社仏閣に行ってお参りするといったようなこととはわけが違います。日本が、軍部とその取り巻きによって引き起こした戦争で、内も外も破壊尽くして降伏したその特別な日に、国家の最高責任者、軍隊の最高指揮官ともくされる特別な人が、靖国神社というその軍部によって運営されていた軍国主義の、国家神道の象徴である特別な場所に行って、特別に頭を下げれば、日本国の最高責任者、日本国軍隊の最高指揮官は、軍国主義と国家神道とその侵略戦争行為とに特別に頭を下げ、その大悪（大破壊）に対する国家の”けじめ”を骨抜きにし、日本国を代表して軍国主義と国家神道とその侵略戦争行為とを正当化するといったような特別な意味を持ってしまうのです。ただの解釈の違いでは済まされないのです。

もう、世界に貢献するなどということは、この国にとってまったくおこがましいことなのです。

どうか世界の大人は毅然とした態度を示して、もう既に近隣諸国との関係をおかしくし、経済を、信頼を、貢献を、大義を、破壊しているこの放蕩息子を、それでもなお助けたいとおっしゃるならば、どうか甘やかさないでください。悪を甘やかしても碌なことにはなりませんし、悪を甘やかしてまともに育ったためしはありません。

(2001.08.08)
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