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ドミノ倒し
ドミノの最初の一押しで、
次から次へとドミノが倒れてゆく。 |
"ドミノが整然と並べられている
状態"と、"最初の一押しの瞬間"と、"次から次へと倒れていく状態"と、"すべてのドミノが倒れ
終わる瞬間"と、四つの状態を考えてみる。それぞれ、仏教で説く、"空"、"成"、"住"、"壊"、
に相当する。 |
ここで、分かりやすくするために、目を閉じて、
ドミノ倒しの音だけに着目して、音の発生が"現象"であると定義すると、
"空"は可能態として存在し(音の無い状態)、
"成"はある契機における始りで(音の出始めの瞬間)、"住"は音という"現象"の現れで(音の有る状態)、
"壊"はその"現象"の消滅(音の無くなる瞬間)を
意味する。(空→成→住→壊)
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また、並べられているドミノに
内在する
諸法則性(引力、運動の法則、等)を、"因"といい、その"因"に基づいて、ドミノが倒れ、
音が出るといった"現象"を、"果"という。そして、その
諸法則性の"因"は、何かの"働きかけ"がなければ、いつまでたっても"現象"の"果"に至らない。
この"働きかけ"を"縁"という。 |
ドミノ倒しの一連の"現象"は、内在する諸法則性の
"因"に基づき、最初の一押しの"縁"により、その最初のドミノが倒れ、
次のドミノに触れて音が出るという
"果"となり、同時にそれが次のドミノを倒す"縁"となって、"縁""果"、"縁""果"と
次々と隣のドミノに連なって、引き起こされる。(因、縁→果)
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ここで、これを普遍の世界や宇宙にあてはめる場合、
世界(宇宙)の最初の一押しの"縁"が問題になるが、世界(宇宙)は、始りもなければ、
終わりもないということから、
この最初の一押しも、実は何かの"果"が"縁"に成っているに過ぎず、このドミノ倒しの場合は、
その最初の"縁"は、
人間の意志による、人間の指の最初の一押しであり、その一押しも、その人間の
何かの"果"が"縁"となったものであり、また、
そのドミノ倒しの終わりにおいても、それを見、聞きした、人間の感覚を通して、感情、
行動等となって現れ、形を変えて、"縁""果"、"縁""果"を繰り返し続ける。
ドミノ倒しの"音"に着目すれば、
その始り以前と、その消滅以後は、"空"にあたる。
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世界(宇宙)は、"因"に基づき、"縁""果"、"縁""果"、
を繰り返しながら、"成"、"住"、"壊"、"空"、を繰り返している。 |
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