| 物質は、意志しないから、 目的がなく、盲目である。 |
| その盲目なものに、 優位を与えてしまう、不合理。 |
| 意志しない物質が、 何かの目的に向かって発展、進化するとする、不合理。 |
| 意志しない物質が、 意志する物質のかたまり(生命)に大変身するのを、偶然とか、驚異とか、奇跡とか、にしてしまう、 不合理。 |
| これらの不合理は、 生命と物質とを、異質なものとして、立て分けて考えることからおこる。 |
| 実際には、物質とは、 行為しない"生命"である。 |
| 物質とは、生命(創造する意志)が、 "空"の状態の"生命"である。 |
| 物質は、"空"としての、生命の属性を持ち、 条件が整えば、いつでも、生命(創造する意志)ソノモノと呼応し、物質それ自身を組織し、 生命(創造する意志)を発現し、創造し、進化し、発展する。 だから、微粒子から、星のかたまり、さらには、 宇宙そのものまで、 生命でないものはない。宇宙における、行為しない生命(物質)と、行為する生命の存在比率に 圧倒されて、或いは、はるか無限の宇宙を思い浮かべて、行為しない生命(物質)に 優位を与えてはならない。ただ条件に合うことが極めて少ないだけであり、"空"の生命には、 時間も空間もないから、無限も一瞬もない。 |
| また、物質の、"空"として の生命の属性は、自由のまったくない"苦ソノモノ"として、存在している。地獄とは、 本来の意味で、この物質の世界("苦ソノモノ"としての生命の属性が支配する)のことだ。 生命(人間)の"苦"は、この "苦ソノモノ"の変容であり、翻訳であり、解釈である。 |
| 宇宙は、 "空"の状態の"生命"の、"生命ソノモノ"として、存在している。 |
| (1997.9.17) |
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