| 歴史上、繁栄した文化は、共通して、 その基盤に高い精神性を持っている。 |
| 古代、中世、近代、現代と、輝かしい文化を"創造"した 人々の精神性は、やはり輝かしいものだった。 |
| その精神性とは、"破壊"にではなく、豊かな "創造"に生きた精神だ。 そこには、無益な、生命の"破壊"を戒め、"創造"へと導く、"神"が存在し、"哲学"があり、"思想"があった。 ギリシャしかり、 エジプトしかり、メソポタミアしかり、インドしかり、中国しかり、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、 ヒンズー教、仏教、ギリシャ哲学、 アラブ哲学、インド哲学、中国哲学、近代、現代の西洋哲学、科学の合理主義、等、 すばらしい文化を築き上げた すべての国々の、すべての豊かな精神性は、"破壊"の手段として、破壊者によって、 捻じ曲げられ利用されない限り、より高い"創造"への道しるべとなり、輝かしい 生命の営みとして、歴史に深く刻まれている。しかし、実際には、それぞれの宗教、 思想は、その"解釈"の違い、つまり、"善"は"善"の"解釈"、"悪"は"悪"の"解釈"、"最悪"は"最悪"の"解釈" といった"解釈"の違いで、 数多くの宗派、部派を生み、その一部の"最悪"の"解釈"が、"善"を押し切り、隠し、猛威を奮って、 大規模な生命の"破壊"となってしまった。又、しかし、そこに すばらしい文化が、現に存在し、活動ている限り、必ず、その宗教、思想の"最善の解釈"が、 それぞれに、人々に受け継がれ、その輝かしい文化の砦となっていることも確かなことだ。 |
| 今現在、繁栄していると思われる 国々の文化は、大なり小なり影の部分はあるにしても、 多くの人々の基底部には、この豊かな"善"の精神性が反映され、活動しており、 反対に、今現在、凋落しつつある文化は、この"善"の精神性がかなり衰え、かすれ、または見出せず、より "悪"の解釈が蔓延し、 "創造"する活力が弱まって、その活動が鈍化、停滞している。 その意味から、これから将来、繁栄するであろう国々は、必ず、すでにこの豊かな"善"の 精神性に目覚めた数多くの人々によって、 着実に、新たな文化が"創造"されつつある 国々であるはずだ。 |
| "破壊による文化は存在し得ず"、
この教訓のみが、
"破壊"によって得られる唯一の文化的遺産である。 そして、 "創造する意志"(生命)にとって、 "破壊"は、"悪"であり、"苦痛"である。 |
| (1998.1.14) |
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