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蓮華

"蓮華"は、"汚泥"の中から、 美しい"花"を咲かせる。


"妙法"(生命)の法理の喩えとして、 "蓮華"ほど適したものはない。


すなわち、"蓮"とは"果"であり、...、"華"とは"因"であり、...、 "蓮華"とは"因果倶時"であり、"善"であり、"善果"であり、"喜び"であり、"愛"であり、 "良心"であり、 "浄土"であり、"生命"であり、"菩提"であり、"仏界"であり、...、"蓮華"の生える"汚泥"とは、"悪"であり、"悪果"であり、 "苦しみ"であり、"憎しみ"であり、 "悪心"であり、 "娑婆"であり、"物質"であり、"煩悩"であり、"地獄"であり、...、そして、その"汚泥"から生じた"蓮華"、"葉"、"茎"とは、 その"汚泥"に"染まらないこと"を 喩え、...、その"汚泥"から"芽"がで、"葉"が育ち、"蓮華"が咲き、"実"を付け、枯れて、 また"汚泥"になるとは、 その"生命"の、"汚泥"(地獄)から"蓮華"(仏界)への"繰り返し"を喩え、...、ている。


すなわち、"蓮華"とは、"地獄"(物質)から"仏界"までの"繰り返し"の、 "一瞬の生命"の比喩であり、"一生の生命"の比喩であり、 "無限の生命"の比喩である。


この"生命"の姿を、 その"法則"とともに、"法華経"から悟ったのが、 中国の仏陀、"天台"である。


しかし、今の天台宗は、中国では衰退し、 日本では、 輝く仏陀 "大日如来"(架空の仏陀)に惑わされ、真言宗の亜流となっている。


"汚泥"の中から、いくら"蓮華"を見ても、その美しさはわからない。


(1997.10.1)

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