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妙法蓮華経序品第一

この品の題目の骨子は、すでに 無量義経を説いて無量義処三昧 に入ったあと、仏陀はいよいよ一法である”妙法蓮華経”を説き出す。
”今、ここ”の霊鷲山には”私”の己身の十界 (地獄界(物質)、餓鬼界、畜生界、修羅界、人界、天界、声聞界、縁覚界、菩薩界、仏界)の衆生が すでに集まっている。”今、ここ”の霊鷲山の”私”はあるときは地獄界(物質)に住み、 あるときは餓鬼界に住み、あるときは畜生界に住み、あるときは修羅界に住み、あるときは人界に住み、 あるときは天界に住み、 あるときは声聞界に住み、あるときは縁覚界に住み、あるときは菩薩界に住み、あるときは仏界に住み、 無量の時間、無量の国土で無量の菩薩となり 無量の仏を見、無量の仏となって無量の衆生を教化してきた。 ”今、ここ”の霊鷲山の”私”はその一瞬に地獄界(物質)の境涯にあり、 その一瞬に餓鬼界の境涯にあり、その一瞬に畜生界の境涯にあり、その一瞬に修羅界の境涯にあり、 その一瞬に人界の境涯にあり、その一瞬に天界の境涯にあり、 その一瞬に声聞界の境涯にあり、その一瞬に縁覚界の境涯にあり、その一瞬に菩薩界の境涯にあり、 その一瞬に仏界の境涯にあり、 無量の時間、無量の国土で無量の菩薩となり 無量の仏を見、無量の仏となって無量の衆生を教化してきた。 そしてこの無量の仏は無量の方便教を説いたあと 必ず法華経を説いて無量の衆生を仏にする。”今、ここ”の霊鷲山の”私”も”今、ここ”の仏として無量の 方便教を説いたあと、この法華経を説き無量の衆生を仏にする。
法華経ではまず諸法実相、十界互具、一念三千の理を説き二乗、菩薩、 さらに地獄を含む九界のすべての衆生に 記別を与え、”妙法蓮華経”を付嘱し滅後の流通を勧める。 滅後、この”妙法蓮華経”受持(南無妙法蓮華経)の菩薩(仏)が出現し広宣流布する。


(1998.11.20)

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