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因果倶時
”因、縁、果の法則”、”境智冥合”は、
それぞれに、”因、縁、果の法則”、”境智冥合”を含んでいる。さらに、”因”には、”縁”と”果”とが
含まれ、”境”には、”智”が含まれている。
そして、”因”と”境”とは同じものであり、したがって、すべては”因”に集約される。 |
机と指との間をどんなに分割しても、机と
指との間には必ず空間があるはずなのに、なぜ、指は机に触れてしまうのか。これは、”ゼノンの
矢”と同じ”パラドックス”で、一つの前提だけで実行しているつもりが、実は、二つの前提を
選んで実行してしまっているために起る、錯覚のようなものだ。
まず、”私”は、机と指の間を”分割して進む”という前提を選んで実行いているはずが、
いつのまにか、”自由に進む”という
別の前提を選んで切り替えて実行し続けるので、指は必然的に机に触れてしまう。”私”が、はじめの
前提通りに、ずっ
と分割して進んでいれば、指は永遠に机に触れることはない。”私”は、二番目の前提に気がつかず
に、というよりもむしろ、物理的に無理なので無意識のうちに、
二番目の前提を選んで実行して机に触れてしまう。この”私”が選んだ対象を”境”(縁)といい、
選んでいる”私”
を”智”(果ー縁)という。
上の場合の
”因”(法則)とは、”物、或いは物と物、或いは物と物との間は、条件によって、いくらでも分割できるし、
接触もできるし、通り抜ける
こともできる、等”
というもので、
それらの条件を含めた選択肢を”縁”という。”私”が、どの選択肢(縁)を選ぼうがその選ばれた選択肢(縁)
の”果”は
決まって
いるし、”因”の中にその”因”によるすべての選択肢(縁)は含まれている。したがって、”因”、”縁”、”果”、
は”倶時”であり、”私”には、
無数の”縁”を
選ぶ無数の選択肢(縁)が与え
られている。”自由”とは、この”選択権”であり、”自由”の大きさとは、選択することができ、かつ
実行可能な選択肢(縁)の数
の多さである。 |
”因果倶時”が決定論に陥らないのは、
”行為する生命”の”因果”の間に、この実行可能な選択肢の”縁”があるからで、
この選択肢(縁)は、”行為する生命”の”智恵”によって無限に開発することができる。 |
机に触れることも、パソコンをやることも、人生をどう生きる
かということも
”自由”だけれども、条件(因、縁)によって、
選択肢(縁)が限られたり、選択を間違えたりしては、よりよい
”自由”とはいえない。この条件というのが、”智恵”の有る無し、
善し悪しであり、記憶、表象、欲、感情、
等(直前の過去から、ずっと以前の過去の因、縁によるものも含めて)の”生命の属性”の
状態、すなわち、その一瞬の”生命の境涯”である。(対象の条件は、認識する主体の条件
に含まれる) |
”物質”は選択肢(選択できる縁)がなく、”不自由”であり、
”ウィルス”はいくらかあるので、いくらか”自由”であり、”人間”はすこぶるあるので、すこぶる
”自由”であり、そして、
その”最高の自由”が、”最高の智恵”の”最高の優位”(仏陀)の”自由”である。 |
不自由な、
”行為しない生命”(物質)の”夢”は、”行為する生命”の”自由”であり、”不自由”な”物質”から、
より”自由”な”生命”へと、
”生命”の”進化”、”歴史”は、”自由”の”進化”であり”歴史”である。 |
”人間”は、”人間”の都合で出現したのでは
なく、”生命”の都合
で出現した。”生命の目的”(最高の優位)(最高の自由)のために”人間”は出現した。 |
”人間”は、より”生命の目的”に近い、
より尊貴な”生命”である。 |
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