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やってください!


破壊ごっこは、 あの大きなステンレス製のボールで蓋をした丸焼きチキンのあの皿の上で!
SF小説によく登場する保護バリアというものがある。そのバリアでおおったところは 外部からの破壊から保護されるというもので、そのバリアを使えば破壊時に自分や自分の家族、地域が 守られるというものだが、自分だけが助かるバリアは考えてみればこれ以上の地獄はない。 ある程度の必要範囲の地域が助かるなら何とか細ぼそと生き延びられるかもしれないがこれも ギリギリの選択。破壊が戦争のような人為的なもで、大破壊にまだ至らずほんの狭い範囲の 口火程度の時なら、より良い選択は、例のバリアをこの破壊の地域にかぶせることだ。 ”さあどんどんお好きなだけおやりなさい”と。 しかし最良とはいえない。何故なら この地域にはまだたくさんの戦争反対の善良な人達や子供たちや他の生き物達もいる。ならば、 おとぎ話ついでに、この時に このバリアを用いる最良の方法は、極少数の戦争をやりたい人達、 人間や他の生命を 破壊したくてしょうがない人達、戦争を仕掛けたり人間の生命を破壊することで金儲けする人達、 自分の作った武器を 試したくてしようがない人達、そしてなによりも質(たち)の悪い ブリキの勲章(権勢欲、顕示欲等に歪められた幻の誇り)を つけて、そのブリキの 勲章に目が眩んで、我が国は、我が民族は、 我が宗教は、我が神は、 我が思想は、我が国の文化は、こんなに大きくて偉くて強いんだと誇示して歪められその本義が見失われ、 その歪められたブリキの勲章のために戦争の大量破壊も辞さず、 その国、その民族、その宗教、その神、その思想、その国の文化等の 本当の偉大さ、誇りに傷をつけ、足蹴にし、その顔に泥を塗り、ついにはそれらすべてのものを 破壊しつくそうとする人達、 こういうほんの一握りの歪んだ人達を、それこそ核実験が出来そうな広大な砂漠の真ん中に集めて (出来れば生物のまったくいない他の天体に集めて)、 彼らの大好きな武器やブリキの勲章も一緒いれて、 例のバリアで蓋をして、 ”さあどんどんお好きなだけおやりなさい”ということになればどんなに便利で痛快なことか。 それを外から見物して楽しむなんてことはこんどはあの古代ローマのコロシアムを思い出す低級なはなしに なってしまうけれども、それよりもっと簡単で現実的で誰もが助かる 最善の方法がある。それは破壊の当人達、張本人達がこの馬鹿らしさ、不名誉さ、最低さに早く気付くことだ!


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