-----BEGIN PGP SIGNED MESSAGE----- appeal-”真の自由人”(地涌の菩薩)は、何時、何処に、生まれてくるのか
appeal

”真の自由人”(地涌の菩薩)は、何時、何処に、生まれてくるのか。

”爾の時に仏、上行等の菩薩大衆に告げたまわく、諸仏の神力は、是の如く無量無辺不可思議なり。若し我、是の神力を以て、無量無辺百千万億阿僧祇劫に於いて、嘱累の為の故に、此の経の功徳を説かんに猶お尽くすこと能わじ。 要を以て之を言わば、如来の一切の所有の法、如来の一切の自在の神力、如来の一切の秘要の蔵、如来の一切の甚深の事、皆此の経に於て宣示顕説す。是の故に汝等如来の滅後に於て、応当に一心に受持、読、誦、解説、書写し、説の如く修行すべし。所在の国土に、若しは受持、読、誦、解説、書写し、説の如く修行すること有らん。若しは経巻所住の処、若しは園中に於いても、若しは林中に於いても、若しは樹下に於いても、若しは僧坊いに於ても、若しは白衣の舎にても、若しは殿堂に在っても、若しは山谷曠野にても、是の中に、皆応に塔を起てて供養すべし。所以は何ん。当に知るべし。是の処は即ち是れ道場なり。諸仏此に於いて阿耨多羅三藐三菩提を得、諸仏此に於いて法輪を転じ、諸仏此に於いて般涅槃したもう。

爾の時に世尊、重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を説いて言わく、
諸仏救世者 大神通に住して 衆生を悦ばしめんが為の故に 無量の神力を現じたもう 舌相梵天に至り 身より無数の光を放って 仏道を求むる者の為に 此の希有の事を現じたもう 諸仏謦・の声 及び弾指の声 周く十方の国に聞こえて 地皆六種に動ず 仏の滅度の後に 能く是の経を持たんを以っての故に 諸仏皆歓喜して 無量の神力を現じたもう 是の経を嘱累せんが故に 受持の者を讃美すること 無量劫の中に於いてすとも 猶故尽くすこと能わじ 是の人の功徳は 無辺にして窮まりあること無けん 十方の虚空の 辺際を得べからざるが如し 能く是の経を持たん者は 則ち為れ已に我を見 亦多宝仏 及び諸の分身者を見 又我が今日 教化せる諸の菩薩を見るなり 能く是の経を持たん者は 我及び分身 滅度の多宝仏をして 一切皆歓喜せしめ 十方現在の仏 並びに過去未来 亦は見亦は供養し 亦は歓喜することを得せしめん 諸仏道場に坐して 得たまえる所の秘要の法 能く是の経を持たん者は 久しからずして亦当に得べし 能く是の経を持たん者は 諸法の義 名字及び言辞に於いて 楽説窮尽無きこと 風の空中に於いて 一切障碍無きが如くならん 如来の滅後に於いて 仏の所説の経の 因縁及び次第を知って 義に随って如実に説かん 日月の光明の 能く諸の幽冥を除くが如く 斯の人世間に行じて 能く衆生の闇を滅し 無量の菩薩をして 畢竟して一乗に住せしめん 是の故に智有らん者 此の功徳の利を聞いて 我が滅度の後に於て 応に斯の経を受持すべし 是の人仏道に於いて 決定して疑い有ること無けん”

(妙法蓮華経 開結、神力品第二十一 p580)

これは、法華経、神力品第二十一に説かれる、”霊山会”、での釈尊が、釈尊己身の、”私”、の、”真の自由人”(地涌の菩薩)が本来所持しているところの、”妙法蓮華経”(大慈悲心)(大慈悲心を、”妙法蓮華経”、と淵底に名づける)を呼び起こし、それを、”今、ここ”、の、釈尊己身の、”真の自由人”(地涌の菩薩)の、”私”、に託している、ところ。つまり、”今、ここ”、で、”私”、が、”妙法蓮華経”、と呼べば、”大慈悲心”、が呼び起こされ、”真の自由人”(地涌の菩薩)の、”私”、として、その、”大慈悲心”、とともに、振る舞う、ということであり、その、”最善”、を振る舞う、”今、ここ”、の、”真の自由人”(地涌の菩薩)の、”私”、の住処が、真の道場、”本門の戒壇”、ということ。
”塔”、とは、”本門の本尊”。
上の、”霊山会”、を図現したもの。
つまり、
”これは、法華経、神力品第二十一に説かれる、”霊山会”、での釈尊が、釈尊己身の、”私”、の、”真の自由人”(地涌の菩薩)が本来所持しているところの、”妙法蓮華経”(大慈悲心)(大慈悲心を、”妙法蓮華経”、と淵底に名づける)を呼び起こし、それを、”今、ここ”、の、釈尊己身の、”真の自由人”(地涌の菩薩)の、”私”、に託している、ところ。つまり、”今、ここ”、で、”私”、が、”妙法蓮華経”、と呼べば、”大慈悲心”、が呼び起こされ、”真の自由人”(地涌の菩薩)の、”私”、として、その、”大慈悲心”、とともに、振る舞う、ということであり、その、”最善”、を振る舞う、”今、ここ”、の、”真の自由人”(地涌の菩薩)の、”私”、の住処が、真の道場、”本門の戒壇”、ということ”、
を図現し、対境としたもの。
そして、その、”真の自由人”(地涌の菩薩)の、”私”、が呼ぶところの、”妙法蓮華経”、が、”本門の題目”。

”開とは信心の異名なり、信心を以て妙法を唱え奉らば、軈(やが)て開仏知見するなり、然る間、信心を開く時、南無妙法蓮華経、と示すを示仏知見と云うなり、示す時に、霊山浄土の住処と悟り即身成仏と悟るを悟仏知見と云うなり、悟る当体・直至道場なるを入仏知見と云うなり”

(御義口伝、編年体御書 p1562)

”爾の時に大覚世尊寿量品を演説し、然して後に、十神力を示現して四大菩薩に付属したもう、其の所属の法は何物ぞや、法華経の中にも広を捨て略を取り略を捨てて要を取る、所謂(いわゆる)、妙法蓮華経、の五字・名・体・宗・用・教の五重玄なり”

(曾谷入道殿許御書、編年体御書 p658)

”仏心とは大慈悲心是なりと説かれたれば、礼拝の住処は慈悲なり”

(御義口伝、編年体御書 p1615)

”大地の底より上行菩薩と申せし老人を召しいだして・多宝仏・十方の諸仏の御前にして、釈迦如来・七宝の塔中にして、妙法蓮華経、の五字を上行菩薩にゆづり給う”

(高橋入道殿御返事、編年体御書 p778)

”三世十方の仏は、必ず、妙法蓮華経、の五字を種として仏になり給へり”

(秋元御書、編年体御書 p1253)

”夫れ、妙法蓮華経、とは、一切衆生の仏性なり、仏性とは法性なり、法性とは菩提なり、所謂、釈迦・多宝・十方の諸仏・上行・無辺行等・普賢・文殊・舎利弗・目連等、大梵天王・釈提桓因・日月・明星・北斗・七星・二十八宿・無量の諸星・天衆・地類・竜神・八部・人天・大会・閻魔法王・上は非想の雲の上・下は那落の炎の底まで、所有(あらゆる)一切衆生の備うる所の仏性を、妙法蓮華経、とは名くるなり”

(聖愚問答抄、編年体御書 p292)

”我が己心の、妙法蓮華経、を本尊とあがめ奉りて、我が己心中の仏性・南無妙法蓮華経、とよびよばれて顕れ給う処を、仏とは云うなり、譬えば籠の中の鳥なけば、空とぶ鳥のよばれて集まるが如し、空とぶ鳥の集まれば、籠の中の鳥も出でんとするが如し、口に妙法をよび奉れば、我が身の仏性もよばれて必ず顕れ給ふ”

(法華初心成仏抄、編年体御書 p1069)

”夫れ、法華経第一方便品に云く、「諸仏の智慧は甚深無量なり」云云、釈に云く、「境淵無辺なる故に甚深と云い智水測り難き故に無量と云う」と、抑(そもそも)此の経釈の心は、仏になる道は豈(あに)境智の二法にあらずや、されば境と云うは、万法の体を云い、智と云うは、自体顕照の姿を云うなり、而るに境の淵ほとりなく・ふかき時は智慧の水ながるる事つつがなし、此の境智合しぬれば即身成仏するなり、法華以前の経は、境智各別にして而も権教方便なるが故に成仏せず、今法華経にして境智一如なる間・開示悟入の四仏知見をさとりて成仏するなり、此の内証に声聞・辟支仏、更に及ばざるところを次下に、一切声聞辟支仏所不能知と説かるるなり、此の境智の二法は何物ぞ、但、南無妙法蓮華経、の五字なり、此の五字を地涌の大士を召し出して結要付属せしめ給う是を本化付属の法門とは云うなり”

(曾谷殿御返事、編年体御書 p929)

”第十四 時我及衆僧倶出霊鷲山の事
御義口伝に云く、霊山一会儼然未散、の文なり、時とは感応末法の時なり、我とは釈尊・及とは菩薩・聖衆を衆僧と説かれたり、倶とは十界なり、霊鷲山とは寂光土なり、時に、我も及も衆僧も倶に霊鷲山に出ずるなり、秘す可し秘す可し、本門事の一念三千の明文なり、御本尊は此の文を顕し出だし給うなり、されば倶とは不変真如の理なり、出とは随縁真如の智なり、倶とは一念なり、出とは三千なり、云云”

(御義口伝、編年体御書 p1602)

”霊山会”、とは、”今、ここ”、のこと。

森へ

to the woods

(2002.08.21)
next
back
index
home

-----BEGIN PGP SIGNATURE----- Version: 2.6.3ia Charset: noconv iQEVAwUBPWdzF7mOg78EYhglAQHjvwgAnFj+e9+Y5n832Zo0sjh3aNuQXRDohHw/ ozrdXxO5pfqeAd7QNO2xMe8N195BmcnePVZOM2rZ8f8E2VOsmcTWfHzsjOU3XATV qe5Iu7aPKAJyy8OTCO+e5+R9qND2hKO92vMQFxdfD/tNlFZtRt3wQJvQmcWBuhGL n0R7wSi18cUmnyJyc4GewFGpAv7wS48u4b1DWgjq1wVRpc54c5Y4pMz5qmgRzhVv P+VetfoQNjFG3qRbZC01+210Sab3hVtmUoHzANv/DC822Q0Z8dq5EH3TlHPkAPzP TDSb+j/RWuWf4dkDZW1JYNtdPplILgMhho4EkWd9CYSpp+wBet34JA== =sCk7 -----END PGP SIGNATURE-----