危ない遊びはシミュレーションゲームで！
先日、WINDOWS９５のCDでファイルのバックアップをしたときに、
付属のHOVERというゲームをなにげなくいじってみたら、
これが面白い。乗り物に乗って敵の旗をはやく集めるという単純なゲームだけれど、３Ｄでシミュレートされた
臨場感は実際に乗り物に乗って猛スピードで走っている満足感があり、壁にぶつかろうがアクセルを
いっぱいにしてカーブを曲がるあの感覚は実際のものと残るものは同じような気がするし、
危険が無い分思いっきり出来るのでそれ以上かもしれない。実際に自分だけでなく他人もその危険に
巻き込んでしまう現実のカーチェイスをするぐらいならこのてのシミュレーションゲームをお勧めしたい。
同じように危険な現実の戦争も、リアルでスリリングなシミュレーションゲームで同じような満足度が
得られるのなら戦争オタクにはこちらの方をお勧めるし熱中してもらいたい。ハラハラドキドキでしかも危険が
ないから思いっきり大胆に行動しスリルを味わえ、大層な武器や情報や独裁者、それに国際的な
武器商人まで登場させ、武器輸出国との思惑でミサイルの試し打ちをさせデマ情報を流して
商売の拡大をはかったり、それを承知で大袈裟に喧伝し防衛という名目で
軍備の増強を目論み、
己の野望を遂げんとする狂った理性も一役かって、現実以上にリアルにスリリングに展開する筋書きの
このシミュレーションゲームは是非、当の独裁者や、武器商人や、狂った理性や、戦争オタクにお勧めしたい。
さらに軍閥と財閥と政治屋と似非文化人と似非ジャナリストとマスコミと大衆と善人と悪人と傍観者と
似非芸人（似非芸術家）と
青年将校と兵隊とスパイと美女と恋愛と、さらに神様や法則、真理、国家、民族意識といったようなものまでが
登場し、その絡み合いは精緻を極め夢中になること請け合いだ。
まず、お金の亡者の政治屋と財閥とのワイロ馴れ合い政治で世相を乱し、
それに憤った青年将校がクーデターをおこし、これはまずいと思った財閥は今度はその青年将校の親分である
名誉欲、権勢欲の権化の軍閥と堅く結び付きその矛先をかわし、共通の野望である大帝国、
大経済圏の建設で談合し、
その実現のためにマスコミ、似非ジャーナリスト、似非文化人、
似非芸人（似非芸術家）、悪人と傍観者等を使って大衆を煽動し、神を持ち出し、
民族意識を煽り、列強の植民地支配の歴史的必然性法則性を語らせ、大国家建設を強調し、或いは
選民思想を植え付け、他の民族に悪魔のレッテルを張りスケープゴートにし強迫観念を煽り立て、
それら似非情報に洗脳された大衆に人殺しをさせながら他国を侵略し破壊の限りを尽くすというもの。
もともと例のあのお代官様と越後屋との袖の下の狂った理性による密談からはじまった
こんな野望がまともに完遂されるはずもなく（狂った理性は狂った理性の
世界しかつくれない、つまり破壊。）とうとう大層な武器によって国家は滅亡する。その滅亡に先立って、
もともとは
その狂った理性や薄汚い大人たちのどろどろした腐った野望のための犠牲とも知らず、
目の前に迫りくる敵から純粋に国家や家族を守ろうと決意して楯となって散っていった
多くの若い海軍士官たちも
登場する。
誰がまた大衆を、青年を煽動し、あの純粋な若者達の死を裏切るような狂気の戦争へ
駆り立てようというのか。
戦争はシミュレーションゲームで我慢しよう（ただし、内容の過激度も熱中度もクールに）。
|