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秋の土手
大川の向こうは、まだ緑
水面に、さざなみ
大きな鯉の影が2匹、口をパクパクさせながら、何かを訴えているらしい!

そこの、”舎利弗”、さん!
”善悪を分別”、する、”舎利弗”、さん!
あなたがたの、その人間である、唯一無比である条件の、”善悪の分別”、による、”けじめ”、が、破壊されているから、あのように、たくさんの、赤子の人肉を自ら喰らい!
自ら赤子の人肉を喰らうくらいだから、もろもろの他者の、”私”、の、生命は、容易に破壊され!
水は汚され!
空気は汚され!

日本の、あの、”靖国首相”、は、ベートーベン張りの、白髪まじりのウィッグをかぶり、指揮棒を片手に、壇上に上がり、今回の汚いイラク戦争では、真っ先にアメリカの、不法な不正義な、大虐殺のお先棒をかついでおきながら、その大義だった、大量殺戮兵器の存在が、その大義を持ち出した、アメリカ自身によって、打ち消されても、その大義は、イラクが大量殺戮兵器の、”ない”、ことを、証明しなかったからだ、と、して、”ない”、ことの、証明(悪魔の詭弁)を大義にシフトさせておきながら、 また、第二次世界大戦の侵略による、大殺戮の、生みの親の大本営である、”靖国神社”、を、公式参拝(国を代表する内閣総理大臣が公式に礼を尽くして拝する)しておきながら、その大義を、その大殺戮の反戦であるとする詭弁(悪魔の詭弁)を弄しておきながら、日本の常任理事国入りを壇上で、世界に、力説するという、”けじめ”、のない、スカトロ(大糞)振りを披露する!

加害者側の国家の、”けじめ”、個々個人の、”けじめ”、の、何たるかを理解せず、 しかもその、”けじめ”、を、つけている個々個人の、”義”、までも、自己の偏狭の理念のために利用するその精神性、また、その偏狭の理念のためには虐殺された被害者側の心情も無視し、さらに、かっての被害者側の加害者側の家族に対する恩情の、”義”、をも、無視できるその精神性、 そんな偏狭の歪んだ精神性の上に、どんな物質的、システム的楼閣が立つというのか!
いっそのこと、”靖国神社”、お参りツァーということで、

その舞台で、りっぱな ” 内閣総理大臣 ” が、

”死んだ人はその死をもってその罪を償っています。 すでに死刑という裁きを受けている方もいらっしゃいます。弔うのは当然です。”、とでも言ったら、

すかさず、

いよっ! ” 内閣総理大臣 ”!
いよっ! 日本一!
いよっ! 団十郎!

と、囃し立ててやりましょう。

きっとまた、いい見得を切ってくれます。

.


ついでに、同じファシズム仲間だった、ヒトラーやムッソリーニの仲間達の 霊前にいって、

その舞台で、りっぱな ” 内閣総理大臣 ” が、

”死んだ人はその死をもってその罪を償っています。 すでに死刑、それも市民によるむごいやり方でのリンチという裁きを受けている方もいらっしゃいます。弔うのは当然です。”、とでも言ったら、

すかさず、

いよっ! ” 内閣総理大臣 ”!
いよっ! 日本一!
いよっ! 団十郎!

と、囃し立ててやりましょう。

きっとまた、いい見得を切ってくれます。

ついでに、何百人を虐殺したテロリストやオカルト教祖達の霊前にいって、

その舞台で、りっぱな ” 内閣総理大臣 ” が、

”死んだ人はその死をもってその罪を償っています。 すでに自らの死をもって死刑という裁きを自らに科している方もいらっしゃいます。弔うのは当然です。”、とでも言ったら、

すかさず、

いよっ! ” 内閣総理大臣 ”!
いよっ! 日本一!
いよっ! 団十郎!

と、囃し立ててやりましょう。

きっとまた、いい見得を切ってくれます。

”ああ! これでは、国家の名のもとに、 神の名のもとに、戦争の名のもとに、虐殺、不正、腐敗の跡が絶えるわけがない!”

 (苦悩するファウストの嘆きより)



(2004.9.22)
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