下記は3年前さくら通り法律事務所というところに送ったファックスの内容

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微罪というのをご存知だと思うのですが、不可解なことに、その正式な罪状が、家族はもとより本人にさえ、正確な形で、たとえば公正な文書として、手元に残るような形で伝えられておらず、その罪状が不明確であったり、或いは、不当であったり、或いは、改ざんも、十分、考えられる環境にあります。微罪は、れっきとした、犯罪の前科として記録され、本人、或いは、家族に、生涯、その不利益を生じさせます。微罪は、警察側の温情と取られがちですが、その実は、検挙率アップのための情報収集であったり、警察官の点数稼ぎや、教育であったり、と、たとえば、点数稼ぎであったとして、その点数は、罪状の軽重で変化しますし、公正な文書として、本人にも、家族にも、残る形で伝えられていない罪状ですから、その罪状の改ざんも十分に考えられます。一方、微罪の被害者は、法的弱者に集中します。なぜなら、法的弱者は、普段、法に触れるようなことをしていない善人たちが多く、そのための法的武装をしていないからです。法的弱者は、当局、警察、警察官にとって扱いやすい対象ということです。
 その被害者に、私の兄(私もですが)がいます。以下、少々こまごまとしていますが、あらかた、お話します。昨年の12月13日の深夜1時ごろ、その同居している私の兄(当時、56歳)が本所警察署に保護されました。保護されたというのは、昨年の1月、その兄が失踪し、捜索願を出しましたが、そのあとすぐに帰ってきましたので、その兄とともに小岩警察署に行き、捜索願の解除をお願いしましたが、それが解除されていなかったらしく、それから10ヶ月ほどした12月13日の深夜、錦糸町あたりを歩いていた兄が、本所警察署の警察官に職務質問され、保護されました。その明け方の3時近くに本所警察署から自宅に電話が掛かってきて、兄を保護したので、真夜中でもあり、自宅まで送ります、ということで、自宅まで送ってもらいましたが、その際、書類にサインを求められ、どういうサインですかと聞くと、兄が、以前の勤務先の鍵を持っていたので、こちら(本所警察署)から返しますので、そのために必要な書類なので、サインしてください、ということだったので、サインしました。ところが、最近、あることで、ある別の警察署での照会の機会がありまして、そこで兄が窃盗犯(おそらく微罪と思いますが)になっていることがわかりました。兄に聞いてみると、その時、指紋と写真を撮られたということだったので、さっそく本所警察署に兄とともに確認しに行ったところ、受付の警察官から、当時の担当者はいるが、今手が離せない、1時間程待ってくれれば担当者と話せる。記録では、鍵を盗んだことによる、窃盗(微罪?)、ということになっていて、これは取り消せない、と口頭で言われましたので、話し合っても無駄と判断し、すぐ帰りました。兄の話ではずっと以前の勤務先(建築現場の警備の仕事)の工事関係者の仮設の建物のロッカーの鍵を返し忘れ、持っていることさえ忘れていて、そのことは説明した、とのことでした。兄は、少し奥手で、自分の意見を強く主張したり、強く抗議、拒否することが、苦手で、警察という極めて特殊なところで、特殊な人達に囲まれ、強要され、ほとんど言いなりになったと思われます。私がサインにもっと注意すればよかったのですが、真夜中、起こされてのことなので、単なる保護の引き取りの手続き一環のこと、と思い込んでしまったことと、兄の仕事(今は清掃をしています)が朝早いため、そのまま仕事に行かせ、その件はそれっきりになってしまいました。そこで、その鍵云々の事件性、犯罪性ですが、鍵はいずれ工事が終われば取り壊されてしまう仮設の建物のロッカーの鍵であり、恐らく、被害届けもだされていない、極めて事件性、犯罪性の低いもの、微罪の微にもあたらないものだと思われます。私も25年ほど前に、些細なことで、微罪処分(これも、当時は法的弱者として言いなりになりましたが、今は、事件性、犯罪性の低いものと思っています)を受けていて、今まで、その不利益も受けていますが、恐らく、その同居している弟の私の前歴が照会され、それと、兄の様子とで、指紋採集か、点数稼ぎか、他の理由によるものか、わかりませんが、このような、”でっちあげ”、が、行われたと、推測されます。これも、その微罪による不利益のひとつでもあると考えられます。つまり、たとえ微罪であっても、その後、クレジットカードが作れないといったような不利益(実は、私は作れませんでした)とか、本人、家族のその犯罪歴が、コアになり、将来、その前科のレッテルのもとで、さらなる冤罪の粉飾で冤罪が冤罪を生む危険性の不利益があるということです。微罪には微という字が使われていますが、指紋と写真付で、犯罪歴として残り、それを、”でっちあげ”、られた、無辜の善人にとっては極めて理不尽な重い刑です。これは、それこそ微罪では済まされない、悪を検挙する側の重い責任があり、その捕らえられた無辜の善人の税金で飯を食う組織として、決して、あってはならない、社会正義に著しく反する、相当の責任と処分とを伴う、犯罪だと思います。このような、”でっちあげ”、の被害を受けている法的弱者が、それとは知らず、知らされずに、どれだけいるか、冤罪の根は、微罪のような当局や警察官が悪さをしてもバレにくいシステム(この件も照会がなければわからなかった)を当局、警察に有利と考え、それを利用し正そうとしない警察行政の体質にあると思います。そのバレにくいシステム、隠される捜査、隠される取り調べ、隠される資料、等々、と、その隠蔽のシステムは、警察行政側の不正(このところ、バレやすいことで、次々とニュースに登場する警察官の不祥事、バレにくいことだったら、その権力のもとでどれだけ毒されているか)や、冤罪を生む温床でもあり、特に、微罪は、その職務質問から任意同行、取り調べ、といった一連の警察活動が、新人警察官向けの教育かつ実績づくりにもあてがわれているようで、その隠蔽のシステ上の悪い慣習(たとえば、法的弱者に対する、公務執行妨害による逮捕の無言の圧力の上での、路上での強引な身体検査、取り調べとか、任意同行のあとは、法的弱者と見るや、密室での、さらなる強引な、その趣味があるのかと思わせるほどの、パンツ一枚までさらされる、身体検査、取り調べとか)が末端捜査の末端にまで徹底的に教育され、その内部の事情、状態を知っているまじめな警察官がかえってその矛盾、不条理にストレスを感じるような、警察行政側の不正、冤罪の根は、思いのほか広く深いものがあると思います。是非、調べていただきたく、私も、この件を正したく、検察に告訴を考えていますが、隠蔽体質のシステム上の同じ組織で、子分の不始末を正す度量のある親分であるかどうか、昨今の数々の冤罪事件、最近では、足利事件(その犯人とされた被害者も、当時、法的弱者であったに違いなく)、ネットで調べてみると、そのドロドロに、さらなる不信感をいだいています。どうすれば、より最善か、当面の告訴も含めて、微罪については、その手続きの正式な内容を、早い段階で、文書で、本人、家族に通知する、といったような法律をつくるとか、他のバレにくいシステムは、バレやすいシステムに変える法律をつくるとか、そもそも、どんな組織にも言えると思いますが、情報はすべてオープンの前提の上で、隠すべき理由の十二分相当のものだけを隠すべきで、特に、警察行政組織は、一般市民の人権に関わる組織ですから、より徹底したオープン化が求められますし、法のたてまえで動く法組織ですから、捜査上とか、捜査技法とかの、大義名分をきちんと査定した上で、即刻のオープン化、つまり、バレやすいシステムへの立法化を急ぐべきだと思います(裁判員制度裁判の本番までわずかですし)。
以上、長々と書きましたが、御社の積極的な社会不正義に対する開かれた窓口に出会い、投稿してみました。調査とともに、これら、もろもろのことに対するご意見も伺えれば幸いです。

2009/06/09