昨日(4日)の衆院憲法審査会で、与野党が推薦した憲法学者3人は、全員、集団的自衛権の行使容認を含む安全保障関連法案は、”違憲”、と、明言した。

ごくあたりまえで、小学生でもわかること。

小学生でもわかることを、より専門家の3人が断定し保証したかたち。

それを、より専門家でない、おそらく小学生以下の能力なのだろう、某官房長官は昨日の記者会見で「憲法解釈として法的安定性や論理的整合性が確保されている」と述べた。

ちょうど、内臓にできた大きなかたまりをガンの専門医の3人が、全員、大きなガンと断定し取って捨てなければさらに大きくなって余命1か月と言っているのに、当のその患者のより専門家でない頑迷なおじいちゃんは、”いや、これは、大きな良性のポリープで、さらに大きくなったって心配ない、切るなんてとんでもない”、と、言っているようなもの。

ちなみに、そのより専門家の3人の憲法学者の言。

一人は、集団的自衛権の行使容認について「憲法違反だ。従来の政府見解の基本的枠組みでは説明がつかず、法的安定性を大きく揺るがす。外国軍隊の武力行使と一体化する恐れが極めて強い」。

一人は、「憲法9条は海外で軍事活動する法的資格を与えていない。仲間の国を助けるために海外に戦争に行くのは憲法違反だ。ホルムズ海峡での機雷掃海や、朝鮮半島争乱の場合に日本人を輸送する米艦船への援護も、個別的自衛権で説明がつく」

一人は、「内閣法制局と自民党が(憲法との整合性を)ガラス細工のようにぎりぎりで保ってきた。しかし今回、踏み越えてしまった」

2015/06/05
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